テノール  種井静夫

第4回ミニコンサート
 東京芸術大学卒業。二期会研究生時代にバリトンよりテノールに転向、1974年東京文化会館推薦オーディションに合格する。二期会新人公演で歌劇「ボエーム」のロドルフォでデビューする。
 以後、「修善寺物語」の下田五郎景安、「ボリス・ゴドノフ」のフルシチョフ、「トロヴァトーレ」のルイス、1981年サヴァリッシュ指揮による「フィデリオ」の囚人、楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のツォルンを演じる。 同年秋文化庁派遣芸術家在外研究員としてウィーンに留学。ワンデマール・クメントに師事し、ザルツブルグ祝祭劇場にてべ一トーベン交響曲第9番のテノール・ソロを歌う他、ウィーン国立放送で「道化師」のカニオを歌う。
 帰国後、ヴィタリー二作曲歌劇「ダヴィデ王」(世界初演)のタイトルロールを演じ好評を博す。また、一柳慧作曲「ベルリン連詩」を初演し、外山雄三指揮NHK交響楽団との演奏がフォンテックよりCD化される。
 その他、鎌倉芸術館に於いて若杉弘指揮による歌劇「サロメ」のヘロデ王、新宿区民オペラでの歌劇「道化師」のカニオなどを演じ絶賛される。2005年3月新国立劇場「魔笛」の武士に出演する。現在、二期会会員。